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怪訝そうな顔を浮かべたあと、ソイツは。
「うちの学校に卒アルあるんよ? 去年の卒アルに、自分の名前載ってたんやで!? 何で嘘ついて小学生のフリしとるん!?」
ああ、何だそんなこと。
「……や、やめて」
「きーくん?」
「……きょ、きょーちゃんは……ぼ、僕の親友だから」
声を震わせながら、そんなことを言う。
「……だ、だから……へ、変なこと言わないで」
ただ真っ直ぐにそう言った和輝。
「先生……」
「そういうことだ。で? 俺たちの紹介は全員終わったぞ。テメェは名乗らねえ気か? まあ名乗られても干渉も何もしねえけど」
和紗に目を向けると、わかったように頷いた。
「……こんなことするだけ時間のムダか。せっかく成り立っていたのに、俺はテメェが入ることを許さん」
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