一章

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聞こえるなら、聞こえなくすればいい。 あと何人だ? 目線を動かし把握する。 それにしても、これだけ殺られておいて動かないのは何故だ。 「おちょくってんじゃねえ!」 発砲すると、どこかにぶち当たった。 「一人に何手こずってんだ!! 早く殺れ!!」 今さらかよ。メンドクセェな。 こんなとこで油売ってる暇はねえんだよ。 奪い取んなきゃなんねえもんあんのに。 コイツら本気で俺を苛立たせる気か? なら、そのケンカ買ってやるよ! 「あーつまんね。もっと殺りあうヤツはいねえのか」 俺にもっと刺激をくれよ。 もっともっともっと! 組織という名のある、退屈な毎日に飽き飽きしてたとこなのに……どいつもこいつも……。 「お前ら雑魚と遊んでる暇ねえんだよ!」
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