一章

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「リーダー、真咲は絶対何が何でも解放してよ?」 「たりめーだ」 他のヤツらを残して、俺は奥へと足を進める。 「さーて、おっ始めるとするか」 手始めに様子見から。 「んで? キミたちの迎えは来ないけど」 アレか。さて、どう近づく。 視界に入らないとこは、見えた。 「…………来るよ」 恭介が黙ってるのは、落ちてるか怒ってるか喋れない状況に置かれた。 が妥当かな。 持ってた小型ナイフで、真咲のロープを解き手にメモを渡す。 うまいこと入れ替わり宣言通りに真咲を木崎の元へ。 「……お前、誰だ?」 バレたらそれまでだ。 「…………起きろ、猫ちゃん」 足で股間を蹴り上げ、悶えた隙に捕まった恭介以外を解放する。
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