一章

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「お前は向こう行ってろ」 和紗を向こうへ追いやり、ポケットからタバコを取り出し火をつける。 見物といきたいとこだけど、そうも言ってらんねえな。 「どんな理由であれ、任務から離れることは許さねえぞクソガキ」 赤羽に聞こえるように、わざとでかい声を出して言えば銃を構える。 「悪ぃな。ちょいと、遊びが過ぎるぜ。俺の大事なヤツらを拘束するとは」 「……テメェ……。まさか……殺る気か?」 「ああ、死ね」 生憎、今は機嫌が悪いんでね。 一発だけ発砲すると逆上したヤツらが、捨てセリフを吐いてこっちに向かって来た。
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