二章

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強制的に話を終了させた。 これ以上は無意味だ。 「慣れって怖いもんだな」 どこまでいっても真っ暗闇。 いきなり、目が覚めたら殺し屋なんて結末あるか? 「ふふふ、先生にも怖いものあるの?」 「あるよ、宮間」 「先生の憧れの人、だっけ?」 「そんなんじゃねぇよ」 木崎と真咲でさえ、最初は敵意むき出しだった。あの歪んだ目、今でも思い出す。 喋り場といえば、食堂くらいで……話し声? 「きしゃ、ましゃ?」 「お前本当嫌い」 「きっしゃまっしゃ。かわいいお?」 「どこがっ!!」 意外な組み合わせだな。 恭介と木崎か。 「きょーちゃんは、これでも頑張っ」 「何、真咲?」 「リーダー! 助けてぇ、木崎がいじめる」 恭介は、サ行が全く言えないから「しゃ、し、しゅ、しぇ、しょ」となる。 俺は見慣れてるからいいが、聞き取れないのは意味ないな。 「コイツの特性だろ? 何を今さら」
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