二章

13/14
前へ
/41ページ
次へ
こんな組織、大嫌いだ。 ここで生きてくなら、きっと覚悟が必要になる。 んなのはわかってんだよ。 わかった上で……。 グッと唇を噛み締め、組織へと戻った。 出来るなら居座り続けるをやめてぇけどな。 俺が生きる場所はここじゃねえから。 「大丈夫?」 「何がだ」 「険しい顔してる」 ああ知らないうちにそんな顔してたか。 「考え事でもあるの?」 「……ねーよ」 「本当に?」 「……やけに俺を疑うな」 「当たり前でしょ、もう三年付き合ってるんだからね。先生の考えてることなんてお見通しだもん」 さすが俺の患者。 「戻ったか。戻って早々悪いが、任務だ。合同チームでいってもらうぞ」 「は、」 嫌な予感しかしねぇ。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加