一章

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組織に戻り食堂に集まる。 報酬を受け取るのは大抵ココだ。 そして、一番先に戻ったチームが夕食作りをする決まり。 「また月詠かよ」 「嫌味?」 月詠は反感を買う。 なんせ優秀だから。 反対に月詠を尊敬するヤツもいる。 悪い気はしないけどな。 「……テメェらみたいな弱小チームに負ける気はしないんでね。そもそも、報酬は決まってんだよ。殺れないテメェらが悪い。なんか文句あるか?」 いつもの席に座ると、わざと聞こえるように話した。 「悪い顔してる」 「性格悪いんで。そんなことより、コレが取り分。ちゃんと渡したからな」 「ん、ありがとう」 報酬をどうするかは、自由だ。 出られると、期待して貯金したり。 はたまた使ったり。 ココには生憎、商業施設はない。 あるのは売店だけだ。 「……待てどこに行く」 「にゃ」 「……俺から逃げられると思ってんのか? おとなしく言うこと聞け」 眠ってたはずのヤツは、着いた途端に起きて逃げようとしてる。 「きりゃい」 いつもの兄弟ケンカみたいなもんだ。 「嫌いで結構。だが好き勝手にはさせん。菓子ばかり食っても大きくなんねえぞ。あ、ならねえか。お前は」 「いーの! しゅきなものに使うもん」 「よくねぇよ。栄養不足になるぞ?」 「…………バカッ!」 「飯抜きで食べることは許さん。虫歯になっても知らねえぞ」 「にゃんにゃいもん!」 「なるわ! 砂糖菓子だろ。食べすぎは身体に毒なんだよ。バカか?」
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