一章

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何だかんだあり、それが可能になったのは誰もいなくなった深夜のことだった。 「昼間も言ったように、お前と仲良くするつもりもよろしくするつもりもない。コレがチーム全員だ」 面倒くさそうに発する。 「自分、ホンマに医者なん? あったま悪そうやね」 このクソアマ!! 落ち着け、相手は年下。 「……リーダーは的確だよ。アンタと違って。僕は園田(そのだ) 木崎(きさき)。こっちは弟の真咲(まさき)。この組織じゃ、リーダーの言葉は絶対」 女はきさまさを見るなり、ブツブツ文句を言いはじめた。 「……唯一の女は、自分だけみたいやけど? ホンマに扱えるんか銃なんて」 「ッチ……。来栖(くるす) 和葉(かずは)だ。こっちは、双子の弟の和輝(かずき)。それから、こっちは兄の和紗(かずさ)」 「どれも弱そうやん」 「…………七風……!」 和葉を怒らせるのはどうかと思うが。 コイツ本当に何も知らねえのか。 ま、対面したのが今じゃ仕方ねえか。 「こんなヤツに殺るだけムダだ。……だが、テメェも言っていいこと悪いことの区別はつけろ。テメェより、こっちはブランクがあるってこと忘れんな」 「ホンマのこと言うてるだけやろ。うちこんなチーム嫌やわー」 「……実践もろくに受けたことないヤツが、殺し屋に向いてるとは思えないが? 頭悪いのは、どっちだ」 俺の患者をバカにしやがって。 「きょーへー、(あつ)くならないで。僕は朝兎(あさと)。こっちは、綾瀬(あやせ) 恭介(きょうすけ)」 「……十二しゃーい!」 「きょーちゃん、いらない情報は伝えないの」
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