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何だかんだあり、それが可能になったのは誰もいなくなった深夜のことだった。
「昼間も言ったように、お前と仲良くするつもりもよろしくするつもりもない。コレがチーム全員だ」
面倒くさそうに発する。
「自分、ホンマに医者なん? あったま悪そうやね」
このクソアマ!! 落ち着け、相手は年下。
「……リーダーは的確だよ。アンタと違って。僕は園田 木崎。こっちは弟の真咲。この組織じゃ、リーダーの言葉は絶対」
女はきさまさを見るなり、ブツブツ文句を言いはじめた。
「……唯一の女は、自分だけみたいやけど? ホンマに扱えるんか銃なんて」
「ッチ……。来栖 和葉だ。こっちは、双子の弟の和輝。それから、こっちは兄の和紗」
「どれも弱そうやん」
「…………七風……!」
和葉を怒らせるのはどうかと思うが。
コイツ本当に何も知らねえのか。
ま、対面したのが今じゃ仕方ねえか。
「こんなヤツに殺るだけムダだ。……だが、テメェも言っていいこと悪いことの区別はつけろ。テメェより、こっちはブランクがあるってこと忘れんな」
「ホンマのこと言うてるだけやろ。うちこんなチーム嫌やわー」
「……実践もろくに受けたことないヤツが、殺し屋に向いてるとは思えないが? 頭悪いのは、どっちだ」
俺の患者をバカにしやがって。
「きょーへー、篤くならないで。僕は朝兎。こっちは、綾瀬 恭介」
「……十二しゃーい!」
「きょーちゃん、いらない情報は伝えないの」
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