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厨房には、血抜きや解体を終えた家畜がぶら
下がっている。現世と違って工場や長期保存
出来る設備が無い為、自らの手で加工処理を行うのがここでは普通なのだろう。
無銭の希海に替わり最年長のギンジが支払いを
済ませると、四人は武器庫へと向かった。木造の倉庫の様なここでは、古びた盾や剣の他にナイフやランプなど旅に必要な道具を粗方揃える事が
可能である。
「武器と言っても、平和なこの世界では無用の
長物ですがね。」
「あの…」
荷造りをする傍ら、希海はずっと気になっていた
事を聞いた。
「どうして、初対面の私にここまでして下さるん
ですか?」
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