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もしも、今までの恩や金を返せと無茶な要求を
されたりそれが叶わなかった場合体で払えと
脅されたらどうしよう。
良からぬ妄想を働かせる希海だったが、そんな
杞憂はあっさりと覆される。
「旅の三種の神器は、自給自足と頼れる仲間、
そして助け合う心だからな!」
仲間…私も今日から、この人達の仲間なんだ!
ドン、と胸を叩き豪快に笑うギンジに希海は
ようやくふっと肩の力が抜けた。
「最後の一つは、カイトには欠けているかもしれませんが。」
「黙れ。」
今まで無言を貫いていたカイトが、初めて口を
開いた瞬間だ。
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