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こちらを見くびっているのか、丸腰で襲いかかる
一人の男に何を思ったのか、カイトは希海を抱き
上げたままぐるりと一回転した。
すると無防備になった彼女の足は男の顔面に直撃し、男は鼻血を吹き出して失神した。
「よくも俺の仲間を…お前ら、挟み撃ちだ!」
下っぱらしき痩せ方の男が声を上げると、山賊達はカイトと希海を囲み懐から鉄砲を取り出した。
「撃て」の合図によって一斉に引き金を引く直前、
カイトは希海を守る様に抱き締め姿勢を低く
した。
直後、頭上で鳴り響く発砲音。硝煙と血の匂い。
カイト達を狙って撃った筈の弾丸は目の前に居る仲間の脳髄を貫き、山賊達は次々に倒れた。
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