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夕飯を作って、雅人さんの帰りを待って…
昨日を繰り返すだけの日々に、時々心が壊れそうになる。本当は全て投げ出して、誰かに愚痴や
本音を吐き出したいのに。こんな時、頼りになる人が居れば…。
「もしかして、みーちゃん?」
ふと突然、懐かしい声に名前を呼ばれ古い記憶が
蘇った。私をみーちゃんと呼ぶ人は、この世に
唯一人。
「ほら私だよ、高校時代同級生だった葉山。」
「…あ、久し振り!」
思わず声を張り、再会を喜ぶ二人。希海は葉山の
ワンピースを押し上げている腹の膨らみに気が
付き、期待と不安に揺れる視線を彼女に寄越
した。
「そう、もうすぐ生まれるの。初産だから緊張
しちゃう。」
「そ…そっか。おめでとう!」
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