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「父さん、会社の人と呑んでくるって」
思わず、ふふっと笑ってしまった。
「……ね、僕のご飯って、いつからまいさんになったの?」
「───っ……ばかッ! 父さんに変な言い訳しなきゃなんなかったのは、全部あんたのせいじゃないのよっ」
赤い顔をさらに赤くして、潤んだ瞳で僕に怒鳴るまいさんは、凶悪なほどに可愛い。
僕は、ラップを取り上げて、まいさんが作ってくれたオムレツの皿に、それをかけた。
そんな僕をいぶかしげに見守るまいさんに、にっこりと笑ってみせる。
「───じゃあ……『ご飯』の続き、しよっか?」
*****
まいさんが、後ろからされる方が感じやすいって気づいたのは、ごく最近で。
お父さんの手前、あんまり夜中にまいさんの部屋に行くのも、ためらわれて。
(僕が、じゃなくて、まいさんの気持ちを考えると、って意味だけど)
僕は、お父さんのいない『隙間時間』をぬって、まいさんとの『秘めごと』を楽しんだ。
「……っ……や、あんた、ソレ、ばっか……」
「だって、まいさん……ここ、こうされるの……好き、でしょう……?」
まいさんの大腿に伝う粘液は、僕の指先を濡らすものと同じで。
僕を締めつけ絡みつくそこからもあふれ出して、僕の動きをスムーズにする。
「───ね、まいさん……? ちゃんと、口にだして……言って……?」
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