3.まいさんとの『秘めごと』

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「父さん、会社の人と呑んでくるって」 思わず、ふふっと笑ってしまった。 「……ね、僕のご飯って、いつからまいさんになったの?」 「───っ……ばかッ! 父さんに変な言い訳しなきゃなんなかったのは、全部あんたのせいじゃないのよっ」 赤い顔をさらに赤くして、潤んだ瞳で僕に怒鳴るまいさんは、凶悪なほどに可愛い。 僕は、ラップを取り上げて、まいさんが作ってくれたオムレツの皿に、それをかけた。 そんな僕をいぶかしげに見守るまいさんに、にっこりと笑ってみせる。 「───じゃあ……『ご飯』の続き、しよっか?」 ***** まいさんが、後ろからされる方が感じやすいって気づいたのは、ごく最近で。 お父さんの手前、あんまり夜中にまいさんの部屋に行くのも、ためらわれて。 (僕が、じゃなくて、まいさんの気持ちを考えると、って意味だけど) 僕は、お父さんのいない『隙間時間』をぬって、まいさんとの『秘めごと』を楽しんだ。 「……っ……や、あんた、ソレ、ばっか……」 「だって、まいさん……ここ、こうされるの……好き、でしょう……?」 まいさんの大腿(だいたい)に伝う粘液は、僕の指先を濡らすものと同じで。 僕を締めつけ絡みつくそこからもあふれ出して、僕の動きをスムーズにする。 「───ね、まいさん……? ちゃんと、口にだして……言って……?」
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