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土手を歩く。髪はほどいたまま。
どストレートなラブソングを大声で歌いながら歩く。
"夏を連れて来る風の中 君と出会えた奇跡
走り出せ あの光の向こうまで
終わらないメロディー 鳴らし続けて行こう
by my side いつも どんな時も
そのままの君でいて
by your side ずっと 心込めて
君のために歌うよ
「大丈夫、頑張れる」 そう何度も繰り返す
「大丈夫、大丈夫…」 言葉にできない痛み
負けそうな心に 希望の火を灯し続けていく
優しさも 強さも 不器用さも
ありのままの君が好きだよ
笑って 怒って 泣いて 歌って
一緒に歩いた帰り道 君と手を繋いだ日
君の涙に心が震えた日
強さを覚え「愛しさ」の意味を知った
by my side 君が 口ずさんだ
調子外れの歌を
by your side 僕が 形にして
歌い続けていこう
「大丈夫、側にいる」 もう一人ぼっちじゃない
「大丈夫、大丈夫…」 君の歌がここにある
by my side いてよ 離れてると
愛しさが増していく
by your side ずっと その笑顔を
守り抜くと誓うよ
I want you to be by my side
大好きだよ 大好きだよ
真っ直ぐに君だけを"
その時強い風が吹いた。髪が舞い上がる。
ぎゅっと背中から抱きしめられた。
「ふざけんな…お前」
2人分の涙が頬を伝った。大きな声で笑った。
もう2人、鼻水でぐちゃぐちゃだった。
END
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