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イジメのきっかけなんて些細な事だ…。ましてや奇形の耳を持つ私なんて、それだけで絶好のターゲットだ。
予想通り、翌日から誰も私に話しかけなくなった。あからさまな陰口も聞こえた。
そしてリスト入りした事で、見えない誰かからのストレス発散に利用される様になった。これも想定内の事。上履きがなくなったり、教科書をズタズタに裂かれたり。
理不尽だよ…
でも仕方ないって思ってた。普通じゃない自分のせいなんだって思ってた。
蔑む目、憐れむ目、好奇の目…
とにかく人の目が怖くて仕方なかった。
朝から俯いたまま、放課後までの時間をカウントダウンする日々を送っていた。
"by my side いつも どんな時も"
胸の奥のこの歌声に支えられていた。
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