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記憶
人ごみのなか、本部まで向かう。
後ろできっとたくさんの人が殺されてる。
2人は走る。
住人を置いて。
門には2人の警察がいつでも閉めれるよう構えている。
熊谷巡査と七海警視だ。
もう傷は治ったんだろうか。
大林「走れ!タカシ!」
行ける。
後、、、10mほど。
確信してしまった。
こんなときに。
油断してしまった。
自分は、いつまでも、
バカだ。
タカシ「はい!」
大きな返事をした瞬間だった。
それと同時に銃声がした。
大林刑事が撃たれた!?
助けなきゃ、、、!
はやく、、、!
足を動かせ、、、、?
あれ、、、、力が入らない。
噓だ、、、、、。
撃たれたのは僕だったのか、、、、?
大林「五十嵐ぃぃぃいいいぃ!!!」
「あっはははは!!!ざんねーん!あとちょっとだったのにね!!!」
すいません。
大林刑事、、、。
油断してしまいました、、、。
ごめんなさい。
大林は五十嵐をおんぶし、本部まで走った。
大きい足音とともに、銃声が聞こえる。
そして何度も大林に被弾する生々しい音が耳の中で広がる。
そして、本部へ到着。
熊谷巡査と七海警視が門を勢いよく閉める。
殺し屋達は何かを話し、撤退していった。
大林「五十嵐を、、、!」
七海警視「救急処置を、、、早く!」
熊谷巡査「はい!」
そのまま五十嵐は担架に乗り、警察署内に運ばれていった。
中西「とりあえず止血!」
中西警部補、、、。
川北「ガーゼはやく、、、!」
警備課の川北、、、さん
穴井「タカシ、大丈夫か!」
穴井「見捨てるわけにはいかない、、!」
鑑識官の穴井。
2038年9月26日3:10 午後
中山捜査主任官が会議を仕切っている。
現在、緊急で大林一族の事について会議が開かれている。
田代本部長もいる。
田代「現在、大変な事態となっております。
港区以外からは干渉ができない。」
田代「いわば、袋のネズミです。
外には住人に擬態した殺し屋がうじゃうじゃいます。
なので、気を付けること。そして、事件の犯人を突き止めること。」
田代「以上です、では中山捜査主任官。後はお願いします。」
中山「犯人は大林一族で確定です。14年ぶりの活動再開です。」
中山「そうです、どこに殺し屋がいるかわからないですから。」
七海「一族は何が目的なのでしょうか?」
中山「現在の状況、情報ではまだわかっていません。」
大林「これまで大きい事件を起こせるということは、
上の者と関わっているんじゃないか?」
中山「そうですね、その考えが妥当かと。」
穴井「しかし、港区以外は”干渉できない”なんて可能なんですか?」
鑑識官の穴井が言う。
中山「"普通は"無理です。ですが今、その状況下となっています。」
中山「何らかの手段で確定させたと思われます。」
中山「あ、佐々木さん、放送は使えますか?」
佐々木「え、あはい。」
会議は終了した。
--麻布台--
「てか聞いた?」
「大林一族えぐいらしいね。」
「電話できないんだけど!」
ザワザワ
ピーンポーンパーンポーン
[皆さん。現在、大林一族が14年ぶりに活動を再開しました。
今回の事件はかなり大きなものとなっており、wifi、電話、テレビは、
現在使用不可となっております。ご理解とご協力をお願い致します。]
2038年10月9日4:01 午後
大林「すごいですね、中山捜査主任官は。」
中山「いえいえ。」
中山捜査主任官はすごい。
3週間で港区すべての地区に放送したのだ。
努力して、きっと、ここまで来たんだろう。
尊敬だ。
しかし、大林一族が14年ぶりに活動再開か。
随分と大胆な行動にでたな。
まずは、上のほうに連絡するか、、、、。
電話、使えないのか。
「やぁ。」
、、、、、振り返る。
背後に見知らぬ若者がいる。
中山「!?」
大林「、、、、!?」
30代くらいの若者だ。
この本部は関係者以外立ち入れないよう、
頑丈な警備とセキュリティが施されているはず。
なぜ入れているんだ?
大林「誰だ、、、、!!!」
「怖いなぁ、やめてよ。僕は十田!大林十田!」
大林「一、、山、、?」
「一山?あぁ、アイツのことね。」
突然フラッシュバックした。
鮮明に思い出した。
友が死んだという知らせ。
一山が大林だった真実。
五十嵐押が仲間だった事実。
自分が仲間を殺したという思い。
大林「うぐおっぉぇぇぇえぇ...」
ボトボト
すべて、
すべて、
思い出した。
思い出してしまった。
昨日のことのように、物凄く鮮明に。
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