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経過
2038年10月28日10:25 午前
準備は揃った。
あとは上手く行くかどうか、、、。
熊谷「あの、、、大林一族からメールが、、、!」
メールの内容はこうだった。
=====
明日の5:00に
中心部にいる、一部の人間を殺害します。
心して待っていてください。
=====
明日の五時、、、間に合うか、、、?
一部の人間。
大林「無能な人間、、、か。」
熊谷「え?」
大林「なんでもない。」
私は今、五十嵐を廃工場へ潜伏させている。
五十嵐押が死んだ場所。
大林一ノ瀬が生まれた場所。
五十嵐と私が拉致された場所。
そして、大林一族の拠点、、、!
大林[大丈夫か、五十嵐。]
タカシ[はい。僕ぐらいの男と、ベッドで寝ている長寿、、、七海警視!?]
大林[やはりな。]
そう。私は気づいていた。
七海は、七海じゃない。
七海は、あの爆破事件で外山警部と共に爆死していた。
だが、ジャックされていた時には門を構えていた。
死んでいたはずの七海警視が。
七海警視はもういない。その七海は、大林だ。
タカシ[へ!?]
大林[おい!大きい声出すな、、、!]
バン
ザザァァ
大林「おい!おい!五十嵐!!!」
くそ、、、なんでいつも、こうなるんだ。
大林「熊谷!本部を頼む、、、!!!」
勢いよく椅子をおり、廃工場へ走った。
風が私の体を突き抜けていく。
熊谷「へ、、、はい、、、。」
ザザッ
警察署用の無線が鳴る。
七海[おっとぉ、捜査主任官は私です。勝手に動かれては困ります。]
大林[黙れ、、、五十嵐はどうした、、、!!!]
七海[あれぇ???ここにタカシ君が来ていたんですかぁ???]
まずい、、、気づいていなかったのか。
くっそ、、、口が滑った。
間に合わない、、、そこら辺のタクシー!
いた、、、、!
「ご乗車ありg...」
大林「あの、麻布の廃工場へ行ってください!急ぎです、、、!!!」
「わっかりかました、、、!!!」
車が走り出す。
慣性の法則で体が動く。
運よく青信号ばかりだ。
「警察さんですか?」
大林「そうですが。」
2038年10月28日10:47 午前
「大林一族の汚点で有名なあなたが、
このタクシーに乗ったのは災難でしたね。」
大林「、、、、!?」
助手席から男が現れ、私に銃を向けた。
土浦「やぁやぁ!久しぶり!」
、、、、、こいつっ!!!
というか今どこへ向かってる???
土浦「よかったですね、丁度我々も廃工場へ向かうところでした。」
土浦「な、篠原。」
篠原「あぁ。」
し、、、、、篠原、、、?
なんで、、、逮捕したはずじゃ、、、?
てことは快斗とかいうガキも、、、?
土浦「あぁ、快斗は殺したよ!アイツ無能だから!」
無能ね、、、。
篠原「もうすぐ着くぞ。」
土浦「はーい!目隠ししてね!」
目隠し、手足は結束バンドで拘束されている。
現在は正座の体制で座らされている。
2038年10月28日11:30 午前
これ、、、相手のアジトなんだよな。
結構やばい状況じゃないか?
だが、俺が殺されることはない。
なぜなら、こいつらの計画に必要だからだ。
土浦「戻りました!一ノ瀬様!」
十田「一ノ瀬様は今重体なのだ。少し音量を下げろ。」
一ノ瀬「いや、いい。」
この爺の声、、、一ノ瀬か?
ベッドで横になっている。
呼吸器や点滴をしている。
明治から生きているということはとうに100歳超えてる、、、、。
早く老衰しろよ、、、。
タカシ「大林刑事!助けて!」
、、、、、っ!
五十嵐、、、。
すまない。
動けないんだ。
もう詰みかもしれない。
カチャ
篠原「お前、洗脳できない。殺す。」
え?
ちょっとまてよ。話が違うじゃないか。
必要じゃなかったのか、、、?
まてよ、、、俺はまだ、、、死ねないんだ、、、!!!
一ノ瀬「、、、、撃て。」
まっ、、、、。
バァァン!!!!
タカシ「大林刑事ぃぃぃぃいいいぃぃいいいぃ!!!!」
血が飛び散る。
生ぬるい。
気持ち悪い。
嫌な音。
人が死ぬ嫌な音。
あぁ、、、。
ごめんなさい。
俺はやっぱり、無力だった。
俺は贖罪を果たせただろうか。
みんなは許してくれるのか。
いいや、許しを請うな。
一生、罪に流れられないまま死ぬんだ。
みんな、ごめん。
一ノ瀬「、、、、、。」
十田「誰だ、、、。」
土浦「し、、篠原?」
2038年10月28日11:33 午前
廃工場の入り口から誰かが入ってくる。
足音がする。威圧感がすごい。
目隠し越しにも感じる。
あれ、、、俺は打たれていない、、、????
タカシ「、、、、警部!!!」
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