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久方
大林「おい、なんで、お前が、ここに、なぜ、は?」
一山「久しぶり、息子とはもう会ったかな。」
は?
え、まてよ。
コイツ、終身刑じゃなかったのか?
大林十田?
ふざけるな、、、おじいちゃんを殺す依頼を出した男、、、!!!
篠原と出会ったときと同じ感覚。
頭が沸騰するように熱くなり、
体の制御が聞かない、
前回は抑えれたが、今は2回目だ。
殺す。
勢いよく腰から拳銃を取り、十田へ向ける。
大林「やめろ!!!」
そんな言葉、耳には入らない。
躊躇なく引き金を引く。
それと同時に、大きな振動が肩に伝わってくるのが分かった。
そして、大きな銃声がする。
大林「、、、。」
紫龍「お、、、おお。」
朝垣「興奮しないでください。」
運よく十田の耳をかするぐらいだった。
自分は、ハっと自我を取り戻した。
自我が帰った自分は、殺さなくてよかったと思う。
十田は、罪を償う義務があるから。
一山「おぉ、怖いね。」
2038年10月28日12:33 午後
十田は笑いながらしゃべり始めた。
一山「いい話をいっぱい聞かせてもらったよ、ありがとね。」
一山「朝垣刑事、モールス信号で海外と交信できるんだってね!」
バレていた、、、!
一山「まぁ、それに関しては対処法ないんだけどねー。」
一山「まぁ、楽しみに明日を迎えてよ!」
一山「大林一族ばんざーい!」
そう明るく宣言すると、
バコォォォォォォン!!!!
すぐそこで爆発音がした。
なんだ!
作戦開始は明日じゃないのか!?
ふざけんな!
一山「開会式だね!」
なんだと、、、、!?
大林「タカシと紫龍は一山を追え!」
大林刑事が指揮を執る。
僕は紫龍警部と十田を追う。
大林刑事と朝垣刑事は爆発音がしたところへ行く。
こういう配置だった。
2038年10月28日12:33 午後
一ノ瀬「ゴホッ、、ゴホッ、、あと少し、、、。」
2038年10月28日1:24 午後
大林,朝垣
爆発していたのは麻布台ヒルズ森jpタワー。
高さ約330mの日本一高いオフィスビル、狙うにはちょうどいいかもな。
現在、タワーには消防車、救急車、パトカーが止まっている。
周りには規制線が張られている。
ぱっと見、爆発したのは40~50階の間。
かなり大きな被害が出ている。
大林と朝垣が規制線をくぐり抜け、現場へ向かう。
まだ消化は終わっていない。
あの間の十階で何人の人が死んだのだろう。
大林一族。
消してやる。
朝垣「あなたも一応、大林一族です。信用はしません。」
大林「それでいいさ。」
バゴォォォオォァァァァン!!!
2038年10月28日1:30 午後
麻布台ヒルズでの、二度目の爆発。
2038年10月28日12:34 午後
タカシ「まて、、、!!!」
現在、十田を追跡している。
爆破で気を取ろうと思ったのだろう。
それは失敗に終わった!
残念だったな!大林十田!
だが、なかなか距離が縮まない、、、。
このまま逃げられるわけにはいかない、、、!!!
紫龍「俺は先回りする、、、そのまま後を追え!」
タカシ「はい!」
追いついてきた、、、!
でも、、、あと10mほどなのに、、、、届かない!
十田は通路の右側へ曲がった。
この道は紫龍警部が先回りしてくる道だ。
紫龍「終わりだ!」
タカシ「十田ぁぁああぁ!」
挟み撃ち。
完璧だ。
勝った。
一山「あっははは!ざんねん!」
は?
まて、、、、おい!
お前は、、、まだ罰を受けてないだろ、、、?
だめだ、、、。
やめろ、、、、!
やめろぉぉぉおおおぉぉおおお!!!
ガラガラ
紫龍「十田あぁぁぁぁあああ!!」
パコォン!!!
2038年10月28日1:24 午後
大林十田(本人)の落下死。
罪から逃げたんだ。
自分の犯した罪から。
あいつは、大林刑事は償っているのに。
お前は、残念な奴だよ。
俺は、十田に罪を償わせることができなかった。
ごめん、おじいちゃん。
バゴォォォオォァァァァン!!!
一回目と同じところから大きな爆発音が聞こえた。
またか?
紫龍「行くか、十田の回収は本部に任せよう。」
タカシ「、、、、はい。」
そうして、麻布台ヒルズ森jpタワーへ着く。
すると、そこはまるで地獄のような景色が広がっていた。
火があちらこちらに燃え盛り、
黒煙がコーラの泡のように吹き上がり、
人の悲鳴がセミの鳴き声のように耳へ入ってくる。
大林「阻止に失敗した。」
朝垣「予期せぬ爆発でしたので。」
暫く4人は黙り込んでいた。
事件を事前に阻止できなかった。
大体、大林一族のメールなんて信じなければよかったんだ。
2038年10月28日11:58 午後
ピッ ピッ ピッ
心拍数が音になって耳へ到着する。
一ノ瀬「我が願ひは、やがて近くなり。
我が子孫ども、大林一族ども。
我が願ひがために尽くせ。
知能の低き人を、この世より無くし、
天才の天下。新たなる天下。
我は、新天下を築く。」
ピ―
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