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家泣り
君が起きた音が聞こえた。アラーム、ベッドの軋み、階段を降りる音、おはようの声。いつも通りで安心する。
昔の君は何をするにもバタバタしていた。とても元気な音だったし、私にとってその音は心地よくてずっと聞いていたかった。でもいつだったか、カズオとヨウコにそのことで叱られて、それから色々と静かになった。君は決まり事は必ず守る。それも昔からだった。
ただ、この新しい音が嫌いになったわけではない。この静かな音も心地が良く、安心する。ただ少しだけ、元気な音はもう思い出でしか聞けなくなったのは寂しいか。
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