家泣り
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月日が流れた。アリサが帰ってきた。カズオとヨウコが何度も電話で話してたヨウスケと共に。 「お邪魔します」のヨウスケの声。 「ただいま」のアリサの声。 2人の間にいる小さな赤ちゃんは2人以上に声を出していた。大きな泣き声。これは昔、何度も聞いた音だ。思い出の中の音。元気で心地の良い音だ。 「君の名前はなんていうのかな?」 私は思わず、アリサに初めて会った時と同じことを言っていた。
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