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そうして、俺たち夫婦は、離婚した。
結婚したばかりの次男は悲しんだが、長男は「もう大人なんだし、その決断は尊重するよ」と呟いた。
長男は、遠い県に住んでおり、いまだ独身だ。
恋の影のようなものはあるのに、どうして結婚しないのだろうとは思っていたが、いま、この立場になって理解できた。長男が好きなのも、男性なのかもしれない。
同性間の愛の権利を認めるパートナーシップ制度などは各地で導入されいてるが、それは「結婚」というほど、沢山の権利を保障されたものではない。
長男も、世界一好きな相手と「結婚」出来る日を待ち望んでいるのかもしれない。
それは、俺の妄想かもしれないが、案外、当たっていると思う。
俺と達郎が一緒になってから、よく、連絡が来るようになったから。
しかも、かなり好意的な連絡が。
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