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 文化祭が終わると、あっという間に冬を迎えては冷たい風が吹き抜ける。まだ雪は降っていないが、今にも降りそうな程の寒さである。  冬になると恋人との距離も近くなると思ったのだが、何故か永清は夏よりも元気で全く距離が近く事は無かった。寒いので俺が自ら抱き締めにいかないといけないのだ。 「何で冬の方が生き生きしてんの?」 「そうですか?まぁ、夏よりも冬が好きですけど変わらないと思いますよ?」  永清の体温が高くて、ずっと抱き着いていたい位である。夏場は特に体温の高さに気付かなかったが、冬になると永清の体温が異様に高いので始めは熱が有るのかと心配になった。 「筋肉が付いてるからじゃないですかね。灯里よりは劣りますが私筋肉有りますし」  そうなのだ。  意外にも永清は筋肉質なのだ。鹿島さんに比べれば細い方だが、第2の性か無ければ恐らく周囲から見たら俺が抱かれる側だ。 「嫌なら良いんだけどさ、冬の間は一緒に寝ないか?」  今更だが、未だに俺達は一緒に寝ていない。周期の時だけ俺の部屋に寝るが、その他はそれぞれ自室に寝ている。  夏だって一緒に寝たいけど?恋人なのだから触れ合って眠りたいけど、そういうの嫌かなと思うと言い辛かったのだ。
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