140字小説 まとめ

灯台もと暗し

｢人が悩んでる顔って好きなんだよね｣｢他人の表情が分かるほど周りに興味あったんだ｣｢失礼な、人間観察が趣味だと言ってもいい位には周りを見ているとも｣不本意だ、と告げる男に内心ため息を零す。毎日、隣でこんなにお前のことで思い悩んでいるこちらには全く気づかないというのに。