夢の扉を開いて

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その時、ワタシ、何処ぞのヘタなナンパ師に声掛けられたのかしら?‥‥‥だなんて、勝手に思い違いをしてたのだけど。 「‥‥‥何ですか、急に?」 振り返って見ると、其処には、髪型をオールバックに決めて、ナチュラルな栗毛色をした男が佇んでいた。黒服を纏い、ブランド品のバックを携えている。 分かり易く言うと、ホストクラブとかにいそうな、頭軽そうなイケメン面?‥‥‥ひょっとしたら、ひょっとしなくても、単なるチャラ男かも知れないけど。 (‥‥‥くやしいけど、何だか、ワタシのタイプかも!!) その頃のワタシは中学2年生。そんなワタシにどんな用事があるって訳?‥‥‥ワタシはその男の人に尋ねた。 「‥‥‥ワタシに何か用ですか?」 彼は、答えた。 「‥‥‥君のその制服、ひょっとして、何処かの中学生だったりするのカナ?」
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