夢の扉を開いて

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「‥‥‥はい!‥‥それが、何かアナタに関係ありますか?」 ‥‥‥どうして、ワタシって、その時、ヘタな憎まれ口を叩いてしまったんだろう? その男の人は、ワタシに話した。 「‥‥‥実は、俺、東京の町にあるタレント事務所のスカウトマンなんだけどさぁ!実家が徳島の町にあって、少しだけ里帰り?ってヤツなんだけど。キミって、最近流行りのイケ女に見えるんだけど、アイドルとかタレントなんかの活動って、興味無いカナ?もし、良かったら、親御さんと一緒に交えて、話なんかさせて欲しいって思ってんだけど?」 「‥‥‥‥‥‥‥‥。。。」 ‥‥‥エッ、‥‥‥えぇぇッ〜!? ‥‥‥それって、マジですか!? ‥‥‥このワタシにとっては、それって、れっきとしたダイナマイト発言なんですけどマジ話なのかしら?何だかインチキ臭い気もするし、汗タラ〜りって感じがして、何だか不安かも。。。 ‥‥‥で、で、でも。 「‥‥‥ワタシには、一緒に話を、話が出来る御大層な親御さんなんて、いないんですけど。親の賛成も必要なんですか?」 「‥‥‥エッ?‥‥‥その、だから、何て言ったら良いのカナ〜。」 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥。。。 今、思えば、その瞬間が、まるで、その頃の世間知らずのワタシにとっては、阿鼻地獄の様な生涯へと誘うレクイエムの始まりだったのかも知れない。
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