飾り気のない日【柊side】

6/10
前へ
/717ページ
次へ
「じゃあ、お前と俺の子供が欲しい」 「え?」 真剣な顔で冗談のように あまりにもサラッといった言葉は すぐに意味が解釈できなかった 「だめ?可愛いと思うけど? まぁ・・・子供は授かったらでいいけれど 俺と結婚して欲しい」 冷たい風が柊の花を揺らし 鼻につく甘い匂いがした 何も準備をしていない私は 驚いて返す言葉が出てこない 「さっき、お前のパパにも言った。 絶対に一生守るから、娘さんを下さいって。 柊?これはプロポーズだよ? 俺と結婚してください」
/717ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加