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第三話 引っ越さないで
「ミナくん……」
李仁が押し倒してきた。どうやら李仁はさっきのチューで欲情してしまったようだ。
僕が自分の部屋を片付けて泣いている時、寄り添ってくれたっけ。それであのときキスしたんだよね。
少し心安らいだよ。でもここでああしていちゃついたことも思い出として記憶の中でしか残らないのね。それも辛い。
なんで父さん母さんたち引っ越したんだよ……。
僕は結婚(と言っても同性婚はできないからパートナーシップ協定だけど)してこうして離れて家庭を作ったけど……。
なんかね、うん。悲しいよ。
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