ストーカー勇者?!

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ストーカー勇者?!

朝になる。4人で起きた。みな着替え、この旅館を去ることにした。チケットは、今日で終わりだからだ。 スルガが言う。 「ねぇ、キョウ?わっしがおかしいのかな?あの、痛い発言勇者が、玄関ドアの前で、昨日の夜から正座してるんだけど?素直に怖いんだけど?」 朝からお菓子、蜂の子を、平然と食べながらヘルダーラントが言う。 「あ、あの人、き、昨日から、ト、トイレ以外、ずっ、ずっと、玄関ドアの前で正座している。わ、我、怖い」 メリーさんは、さつまいもを、かじりながら言う。 「あたし、あの馬鹿に、嫌がらせしたけど、帰んないんだよー!具体的には、トイレに先回りして、トイレのドアに、鍵かけたんだ!!」 うん。おかしいのがいる。蜂の子食べんなよ。あと、トイレにイタズラするなよ? 次の人困るだろ? というか、また、昆虫食。なんなの?昆虫食って?温泉街では当たり前なのだろうか? さつまいもは……うん。気にするのやめよう!! さぁ、帰りの馬車に乗ろうと、玄関ドアを開けると、九十九零が、爽やかに挨拶してきた。 「おはよう!!キョウ君達!!いい朝だね!!」 僕はツッコむ。 「昨日から、玄関ドアに待ち伏せして、さも、今、奇遇で会ったね感、やめてもらっていいですか?怖いんですが」 代表として、九十九零に伝える。 「なんのことだい?」 お前、凄い眠そうじゃないか。 面倒臭いので、帰る馬車に向かう。 彼は、客引きみたいにしつこく聞いてくる。 「勝負してください!!君たちのレベルでは、死人がでる。僕達のメンバーに入りな?そうした方が良いよ!!」 イメケン、うぜぇ。 悪気がないから、余計にウザい。 「リンガ帝国に帰りますから。邪魔しないでください」 僕は冷たく扱う。 「僕達と勝負してくれたら諦めるよ!!」
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