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瞬殺?!
埒が明かないので、僕は、九十九零と、勝負することにした。
スルガ達も参戦したがっていたが、止める。
「痛い自称勇者に、現実を与えるから。それに、試したいことがあるんだ。だから、3人は、見てて?お願いします」
スルガ達は納得してくれた。
観客が、集まる。
こういうイベントが好きらしい。
僕は、言う。
「僕に賭けたら、大金手に入るよ!!負ける気がしないからね!!」
九十九零メンバーは、舐めてんな?この子供といった表情をする。
「一対一だと、僕が勝つから、あなた達、3人でかかってきてください」
彼らは、怒り心頭だ。
九十九零が、静かに怒る。
「舐めるな?僕達は強いんだ」
僕は、答えた。
「人を見かけで、判断すると、痛い目をみることを教えてあげます。喜ぶと良い。今回、初の負けをあげよう」
観客から、いいぞ!!やれ!!早く勝負して!!という声がする。
そして、試合のコングが鳴った。
魔法使いと盗賊かな?氷の刃と、ダガーナイフが飛んでくる。
僕は、ヒョイと避ける。
九十九零が、急に近づく。大剣を振るう。
ガキン!!と音をたてる。
九十九零は、驚いていた。
なぜなら、僕は歯で受け止めていたからだ。
「ほぅおはり?(もう終わり?)」
九十九零が間合いをとる。
今度は、こちらの番だ。
魔法使いは厄介なので、お腹めがけて突撃、1発殴ってやった。
観客達に当たる。ボーリングのピンみたいに飛び散る。
盗賊っぽい女の子を、顔面をジャンプして平手打ちしてやった。
1発入れただけなのに、凄い飛ぶ。
2人倒した。
残り1人。九十九零だけだ。
彼は、防御した。だが、遅い。ビュンと近づき、金ピカの成金鎧を、ぶん殴る。
ゴガン!!と凄い音をたて、吹き飛ばす。
家の壁にドカ!!と当たり、凹みを入れた。
立ち上がるかな?と思うと、反撃してきた。
3人立ち上がる。
さすがだな。
まだ、全力ではないが、スキルを使うことにした。
スキル、殺人鬼、絶対恐怖。
黒いモヤが辺りを包む。
そして、そのモヤに当たる観客達が悲鳴をあげ、逃げ出す。
この、スキルは、どんな生き物にでも恐怖を与え、戦闘力を大幅に下げ、また、恐怖を伝染させる。
圧倒的なスキルだ。
絶対恐怖に侵された生き物は、全てに恐怖を植え付ける。
些細なことでも、恐怖を感じさせるのだ。
「あっ………あう…」
みなをみる。みな、震えていた。逃げたら殺されると思っている。
スキル使っていて、思う。
「やりすぎた。失敗だな、これは」
解除した。
観客達は自由に動いた。そして、逃げ出した。
だが、3人は動けない。彼らには、解除しなかったのだ。
「さて、3人共」
僕は、間を空けて言う。
「死ぬ準備できましたか?」
彼らは、大量の汗を流す。
「嘘だろ?!なんで、こんな子供に負けるんだ?」
九十九零が、必死に言葉を出す。
僕は言う。
「前世は、人殺しをしていたからね?こっちの世界では、魔王軍も虐殺してきた。そこらの雑魚達とは違うぞ?僕と君たちの戦いは、もう、決着がついていたんだ。諦めなよ?素直に謝るなら許してあげよう」
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