あと7日…

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次の日、目が覚めると、私の隣に薫が寝ていた。私は自分の手をつねってみた。 痛い。 生きてる。 「薫、起きて」 「おはよう」 相変わらず寝起きが悪い。 「ね、新しい1日だよ」 「世界は終わってなかったの?」 「父さんは?」 父の部屋に行くと誰もいなかった。 キッチンからいい匂いがする。 「え」 「母さん」 「薫、おはよう」 薫が母にぎゅっと抱きついた。 「母さん、戻ってきてくれたんだね」 「何言ってるの?あの子は?」 「沙彩、いろいろあって昨日泊めたの」 「勝手にすみません」私は頭を下げた。 「ご両親と喧嘩でもしたの?心配してるわよ。朝ごはん食べたら、家に帰ったほうがいいわよ。薫が家出した時、心配で何も食べられなかったから」 「わかりました」 「父さん、あ、何でもない」 「あ、夢に出たんでしょう?私の夢にも、父さんが初めて出てきたわ。元気そうだったけど、いつ帰ってくるのかしらねえ」 テレビをつけてニュースを見た。 世界終末論なんてなかったのように、平和だった。今流行の服なんかの特集をやっている。 「サアヤ、私たちが父さんの世界に紛れ込んじゃったのかもしれないね」 「そうなのかも。カオルと友達になれて楽しかった。そうだ、LINE交換しよ」 私は朝食をいただいて、自分の家に戻った。 家に入ると、キッチンからいい匂いがしてきた。 「おはよう、母さん」
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