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『男の人でもネイルしてる人なんていっぱい居るじゃん』
「でも他の皆がやってるネイルは黒でも何でも何か格好つくけど、佐藤のは皆と何かちょっと違うって言うか同じネイルだけど佐藤がやると変って言うか…」
『それはさ あれだ、羅夢が佐藤さんの事を嫌ってるからそう見えるんだよ。多分私とか他の人がそのネイル見たら普通にかっこいいって思うもん、きっと』
「え〜……そうなのかなぁ?」
『絶対そうだって。…ところで話し変わるんだけど来週から大学始まんじゃん?サークルとか何処入るとか決めた?』
「全然。と言うかサークルとかぶっちゃけめんどくさいから入らなくて良いかなって」
『マジかー』
「なに、眞知子なんか入りたいサークルとかあるの?」
『うん…私高校の時軽音部入ってたじゃん?ステージ立った事ないけど一応そこでベースやってて…』
「うん、知ってる。なっちゃん達(※同じクラスの友人の事)と何回か軽音部遊びに行った事あるし」
『大学にね軽音サークルあるみたいで、先にそこの大学に入った2つ上の知り合いの先輩から最近ベースの子が抜けたから入らないか?って誘われててさ、だからそこに入ろっかなって考えてて…』
「えー!勧誘されてるなんて凄いじゃん眞知子!」
『いや別に凄くはないっしょ。ただの穴埋めで呼ばれてるだけだし、私以外にも誘われてる人結構居るっぽいしさ…。それに……』
眞知子は何故か黙ってしまった。どうしたのだろうか?と心配になり「おーい、眞知子?」と高橋は声をかけた。
『えっ、なに?』
「何?はこっちの台詞だよ。急に黙っちゃってどうしたの?」
『あー…ううん。何でもない!来週から大学生活楽しみだね!』
「えっ、あ…う、うん。そうだね…」
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