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「さっきから何なんですか!?」
「えっ?」
「ポケットティッシュだの星座だの何だのって…人の事朝からからかって…何か面白いん事でもあるんですか!?」
「からかってないですよ。僕は…」
「大体、さっきも言ったけど…教えてもいない人の誕生日とか何で知ってるんですか?当てずっぽ?それとも調べたの?どっちにしてもはっきり言わせてもらうけど貴方気持ち悪いですよ!もう私に話しかけないで下さいっ!」
「高橋さ…」
「話しかけないで!行って来ます!!」
「い、行ってらっしゃい…」
話しかけないでくれと言ったくせに行って来ますと言う不思議な高橋の背中に手を振りながら佐藤はちょっと首を傾げた。
「…高橋さんって…怒りんぼさんなのかな?」
「……にゃあ」
朝からなぁに女の子を怒らせてんだアホ。リビングの窓越しに二人の様子を見ていたミケは呆れてため息(?)ついた。
……「〈自信家でサバサバしているタイプが多い獅子座の女性と家庭的で面倒見の良いタイプが多い蟹座の男性はお互い最初こそ“何だか違うなぁ…”と思いながらも回数を重ねるごとにお互いがお互いに“あぁ、やはり間違えていなかった”と思えるほど相性が良くなっていくのでまさにベストパートナーに相応しいと言えるでしょう〉…だってさぁ!」
「……眞知子、それ何のやつ?」
「ん〜…と、最高の星座カップルランキング。身体を重ねていくにつれてもっともっと仲良しになれるんだって。あんたと佐藤さん、獅子座と蟹座で相性ばっちりじゃん!」
「あのねぇ!私、佐藤さんの事大っ嫌いだってついさっき言ったばかりだよね!?」
「嫌よ嫌よも好きのうち〜ってねぇ。あっ、その唐揚げ残すならちょうだい!」
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