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まぁはっきり言って友人が誰と一緒に居ようとどうでも良い事なのですが、どうしても気になった事があったのでこちらに来たのです。
こちらの会社の話しも もちろん風の噂で知りました。……・
「…まさか本当にこんな会社があるとは思ってなかったんですけどね」女は苦笑いした。
「それで?その友人の恋人の事で気になる事とは何でしょうか?」
「えぇ、実は少し前…とは言っても一年前のちょうど4月半ば…今日くらいの日に起こったのですが…」
相談者の女は続けた。
「友人の恋人がある日突然亡くなったんです」
「突然と言う事は…」
「お察しの通りです。えぇ、彼女は自殺したんです。自宅でね。二階建てのアパートで一人暮らしをされてたそうで、そこで彼女は天井に取り付けた鍵尻尾を逆さにしたような形をした金具を取り付けて、そこにロープをくくりつけて円を作るとその場所に自分の頭を通して踏み台を足で蹴飛ばし床に倒すとそのまま息を引き取りました」
「つまり首吊り自殺…」
「はい。彼女が亡くなっているのを最初に見つけたのは、彼女の隣の部屋に住んでいた男性で、『最近自分の部屋の中がイカが腐ったような匂いがして、何を、どんな風に、何処を、いくら、沢山掃除してもその匂いが取れないんです』とアパートの大家さんに相談して、そこで初めて彼女が亡くなっている事が分かったそうです。恋人である友人は、彼女の死亡時刻…警察から言われ時間帯、それは1週間前だったのですが、彼女が亡くなる前の日は彼女の誕生日で…友人はその晩、彼女と2人きりで彼女の誕生日を少し高級でお洒落なレストランで祝ったそうです。その日は彼女はずっと笑顔だったと、風の噂で聞いています。遺書はなかったそうで、彼女が何かに思い込んでる様子を見た人も相談された人も誰も居ないので彼女が亡くなった理由を知る者は誰も居ないそうです」
「そんな中、彼女は“貴方の夢の中に突然現れた”…」
「そうです」女は頷いた。
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