貴方の悪夢引き受けます

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「綾瀬さん、この人 誰ですか?」 「あんたがよく知ってる奴だよ」 「えっ?」 言われて 目を凝らしてよぉく写真の人物を見るが 高橋にはどうしても誰だかさっぱり分からなかった。 「嘘だろ?もう忘れるとか、あんた結構冷たい奴だったんだな」 「そっ、そんな事言われたって…本当に誰か分からないんですからしょうがないじゃないですか!」 「まぁ この写真じゃあ誰だか分からなくても無理ねぇだろ」白川は言って足を組み直した。「西岡眞知子だよ」 「……はい?」高橋はぽかんとした。 「だぁから、お嬢ちゃんのお友達の西岡眞知子ちゃん」 「昔の顔だけどな」綾瀬が苦笑いした。 「む、昔の顔?」 「整形してんだよ、こいつ」 「え……えぇぇえぇーーーーーーっ!!?」 高橋は驚きのあまり手に持っていたブルーベリーパンをぽいっと手放してしまった。佐藤がそれをキャッチしたから良かったのだが…。
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