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「……間違いありません。この人です」
佐藤に呼ばれて事務所に来た 依頼主・鳴子香織は見せられた写真を見てはっきりそう言った。
「確定、です」高橋は隣に座る白川を見て言うと白川は ふんっ と鼻を鳴らした。
「今思い出すだけでもちょっと怖い…」
「あんたの友達そんなやべぇ子だったのぉ?」
「やばくないです。優しかったです」高橋は綾瀬をムッと見て言い返した。
「ですがきっとそれは表面上のお話しでしょうね」
「どう言う事ですか?」高橋は佐藤を見た。
「皆さん こちらをご覧下さい」
佐藤はチャンネルでピッとテレビをつけた。すると画面いっぱいに肌色部分の多い服装をした整形前の眞知子らしき人物が頬を赤く染めながら画面に向かって『ちょっと恥ずかしいけど、私なんかを求めてくれる方々がいらっしゃるなら期待に応えるために精一杯頑張りたいと思います』と言っている映像が映った。
それから眞知子がどんどん服を脱いでいくのを見て 一人真っ赤になった高橋が「わあぁあぁーーーっ!!」と叫びながらテレビを消した。
「見ちゃダメです!見ちゃダメぇっ!!」
「なぁに一人で興奮してんだよ?これだからお子ちゃまは全くもうっ」綾瀬は ぶーぶー 文句を言い始めた。
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