主人公原口匠の異世界農家を目指す

(2)
さて、異世界生活の2日目の朝4時。匠はベットの中でぐっすりと寝ていると､
｢匠さんおはよー！朝だよ!早く起きて!｣
と先に起きていた源さんのモーニングコールが入りましたが匠さんは未だ眠たいのか、
｢うぅん。源さん未だ寝かして下さい。未だ眠い｣
と起こそうとした源さんにそう言うと匠は布団を思いっ切り被ってまた寝てしまいました。それを見た源さんは、
｢匠さん何時まで寝てるの〜？今日の朝から野菜作りの基礎を教えるからって言ってあったでしょ?さあ早く布団から起きろー！｣
と、源さん匠さんが被って寝てしまっている布団を捲ってしまった為、驚いてしまいました。そして源さん、満面の笑みを浮かべながら
｢あ!おはよう匠さん。よく眠れたかい?｣
｢おはようございます源さん。って何でそんなに朝起きるのが俺より早いんですか?｣
｢だって〜！今日から匠さんに畑(野菜作り)の基礎を教えてあげられる事と、今日から匠さんの師匠になれるから何だか楽しみでしょうが無いんだ〜｣
と、源さん何だか一段と、ソワソワしながら落ち着かない様子なので、匠さんは、
｢はいはい分かったから源さん一旦落ち着いて。今着替えて来るから待ってて｣
と、落ち着きがない源さんを宥めてから、匠は箪笥から農作業服に着替え、寝惚け眼の顔と寝癖を治しに洗面所に向かいます。そして、匠は心の中で、
｢あぁ〜！良く眠れた。何だベットの中でぐっすり爆睡出来たな 。今日から初めての農作業を源師匠に野菜作りの動作等を一から教えて貰える予定だから何だか嬉しいな!｣
と、匠さんも、源さんと同様に何だかうきうきしている様子です。そして、洗面所の鏡で頭の毛を治しつつきちんと身だしなみを整えてから源さんの元へ戻ります。
｢源師匠、身だしなみを整えて来ました｣
｢あ、匠さん作業着似合ってるよ。了解!じゃ、匠さんにこれを渡す時流行って来た用だね!｣
｢お褒めの言葉ありがとう!え?なんの事ですか?｣
と、匠さん源師匠の言葉に首を傾げると、源さんが立っている足元が光り始めると何も無い床から真新しい新品のタブレットが源さんの手元までゆっくりと下がって来てから匠さんに渡す源師匠から、
｢今、渡したタブレットを匠さんが着ているズボンの裏側にタブレット収納場所があるんだよね探してみな?｣
と、源師匠に言われてタブレット収納ポーチを探す匠さん。
｢うーん?一体どの辺にあるんだろう?あ、有った!源師匠これの事ですか?｣
｢あぁ〜それそれ。匠さんが履いているズボンに付いている収納ポーチに渡したタブレットを入れておくんだ。仕事中に俺が頭の中で質問を考えながら匠さんのタブレットを送信するからね。そうすれば匠さんも少しづつ畑の事を覚えていける様になるからね!｣
｢源師匠、本当ですか?｣
｢あぁ、本当!畑仕事の初めは『第1の基礎:畑の耕し方』と『畝の作り方･畝の盛り方』を、そして『第2の基礎:野菜苗の植え方』『野菜の成長』『野菜間引き作業』『野菜の収穫』の事を教えてあげる予定だよ!｣
｢はい、了解分かりました｣
｢じゃ、早速畑にそろそろ行ってみようかな?｣
｢お師匠了解です。うわぁ〜い楽しみだなぁ〜!｣
と、興奮を抑えきれない匠は一旦興奮を抑え、外で小さなリヤカーを水で大きくし、農作業道具一式を積み込みゴロゴロとリヤカーを押しながら源さんの後ろに着いて行くと森の中に畑が見えて来ました。
｢さて、畑に着いたよ。此処が之から野菜作りの畑になるよ。今から、俺が野菜の土壌を耕して行くから見ててね!｣
｢はい!源師匠ご指導宜しくお願いします!｣
と、源は鍬で畑の土壌を耕していきます。その時、匠さんのタブレットに源師匠からの質問が届きます。
｢さて匠さん。俺からの初めての質問をしていくよ。何故畑(土壌)に空気を含ませる為に鍬で耕すのでしょうか?｣
と、言う源師匠の質問の内容に匠は、
｢畑(土壌)に空気を入れる為に鍬で耕すのは野菜の根っ子の寝床になるんだと思います｣
と、今度は匠の方から源師匠の方に返すと、また違う質問で、
｢じゃ、何故空気を入れると野菜の寝床になるのかな?｣
と言う質問の答えに、匠は、
｢それは、今は種の段階で土に植えた種は成長していって、自分の力で光合成をして空気を土の下からと太陽の方からも取り込んでどんどんと土の下の根っこも丈夫に育って言って野菜が育つ環境になるからだと思います!｣
と言う答えを又源に返すと一旦手に持っていた鍬を止めながら源さんの左手から出てる匠の質問回答を確認していると、源さん匠の方を見てなるほどと言う顔をします。そして、匠さんの方に歩いてくると、
｢匠さん、