推しの妻が殺された

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警察の事情聴取から、赤石とクミが戻ってきた。 優里に至っては、警察署までクミに付き添って、恐怖に震えているクミに寄り添い励ましていた。 「大変だったね、クミ・・・・」 カラオケ店に集合していた推し活メンバーはクミと優里を取り囲んだ。 「ありがとう、みんな・・・」 落ちついていたクミは皆の顔を見て、再び涙を浮かべた。 「赤石さんも、本当にありがとう。あの時、倶楽部に乗り込んでくれて」 亜弥が赤石に頭を下げると、赤石は 「優里さんが情報を教えてくれていたから。良かったです、間に合って」 と、クミを見つめて言った。 「高見マネは捕まるんでしょうか?」 「どうですかね・・・犯行時間に高見は現場に居なかったので」 「クミさんは記憶が曖昧なの?」 クミは優里の手を握り、ソファに座っている。 「ええ。飲み物に何か入れられたんだと思う・・・でも、証拠が無いの。気づいたらあの部屋に居て」
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