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p.m. 4:00
(ちょっと脳みその休憩!)
他人の人生を丸ごとインストールしたような漫画の一気読みだった。帝国を侵略し、独立国家を作るところは圧巻だった。ヒロインの性別を間違えて接したり、身分を偽って潜入して敵の高官に気に入られてしまったりと、ドキドキハラハラが止まらない。
彼の人生は暇な時間なんて瞬きをする間もなさそうな壮絶な人生でーー。
(あぁ、私には決して生きられない生き方だ)
施設の外園にあるハンモックに緩やかに揺られながら、アドレナリンに「まぁまぁ、私のことじゃないからさ」と言い聞かせる。
陽はいつのまにか少し傾き気味で、自分のあまりの熱中っぷりにひいてしまうぐらいだけれど。心地よく揺れる動きが私を冷静にさせてくれた。
(私の悩みとか疲労なんて、ちっぽけに思えちゃうな)
どんな仕事も、きっとあの漫画の主人公に比べればへっちゃらだ。なんて、三日後には忘れる勇気の出し方なんかを考えたりして。
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