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prologue
四月。新年度の始まりはいつも慌ただしく始まる。
新年度の挨拶。新入社員教育。三次会まである新歓。
年度末に納まりきらなかったあれやこれも片付けていると、気がつけば月も半ばになっていた。
(疲れた)
総合職五年目の先輩として後輩もいい感じに教育出来るようになってきた。それでも。
(社会人は疲れる。疲れた。眠い。しんどい)
走り続けて、走り続けて、その先に何があるというのだろう。
(霊柩車かな)
生きている限り労働からは解放されない。であれば、せめて息切れしない程度に休息を取ることが必要だ。
疲れている場合ではない。
「ということで、バッチリ癒されちゃいましょーか」
私はいつもの場所へと足を運ぶことにした。
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