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さよなら、草莽の志士よ
どうして、貴方がいなくならなけれなならなかったのか。
壊れていたのは、世界でしょうか?
間違っていたのは、世界でしょうか?
腕の中で冷たくなった貴方は、もう動かない。
貴方には、朝がやって来ない。
だから、貴方のおはよう、なんていうありふれた言葉も、もう聞けない。
あの時、止めていればあなたは死ななかったの?
ときが戻れば。そう願うことを許して。
声が枯れるまで、貴方のことを呼べば、あのときのように気がついてくれるよね。
また、いつか、光が降るあの萩を手を繋いで、くだらないことを言い合って、歩きましょう。
なんで、あなたは目覚めないの?
ほら、もう日が昇ってる。貴方の美しい顔に注ぐ光。
ねぇ、起きてよ。もう朝だよ。
どれだけ揺さぶったって、彼は起きない。
「お願い・・・。起きてよっ!!」
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