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◇
久しぶりのゆうじの腕枕で明美は幸せに満たされていた。
“サクラまだいる?聞こえる?”
“あぁ聞いているよ”
“今日は無理言ってごめんね…
でも久しぶりに旦那と愛を確認しあえてよかった。
サクラには超感謝してるよ。
サクラはどうだった?”
“どうって…まぁまぁだったな…というか初めてだから比較しようがないな”
“また〜、サクラも気持ちよかったんでしょ?照れちゃって〜!
たまには人間も悪くないでしょ?”
“ふん。”
“強がっちゃって。可愛いサクラ笑”
“まったく。あっ、もうすぐ朝だな。
そろそろ行かないと”
“え、もう?そっかあ、サクラは帰らないとね。また…来年ねサクラ”
“あぁ、またな明美”
“また春を待つから。待ってるから
サクラに会えるのを”
“うん、わかってる”
“またね…ありがとうサクラ…あたしサクラがほんとは一番…愛し…”
みなまで言わず明美はガクッと意識を失った。
サクラがそうしたのだ。
“実は願いは二個は無理なんだよ。
だからもうこれでお別れだね。
お前はここで愛する人と幸せにならなきゃね。明美頑張れ。
ずっと見てるから。
さようなら…愛しい人”
完
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