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桜は散り際が美しいとか
儚くて
瞬きする間に
花びらが舞うから
ひとひらに
色んな彩をした記憶が
優しくつつみこむ
儚いけれど強い
散りゆくけれど
咲き誇ったあとの
魔法を最後にかけるように
はなびらは舞い上がる
いつかは
サヨナラがくる
永遠とか絶対は
悲しいけれど
わたしは約束ができない
それが
悲しいことか否か
かなしくはない
ただ俯瞰した時
覚悟をしている気がする
朔
月と太陽が同じになるとき
同じ方向になる時間
春風のなか
不意にひとひら
煌めきを放ちながら
舞い降りたのは
奇跡という名の必然なのかな
同じ月、太陽の下で
どっかで止まった秒針が
鼓動のように動きだした
動かす予定もなくて
いつもと変わらない日を
ただ過ごすことに精一杯で
秒針を一緒に動かした瞬間
一秒でも長くみていたくなった
不器用にしか
奏でられない想いを
汲み取るようで
汲み取らない不思議さ
いつも髪がボサボサになるのは
君のせい
君のせいなのに
いつもボサボサだと笑う
何気なくいう
いつもが積み重なっていく
花びらはわたしを酔わせる
くるくると変わる表情から
目が離せなくなるけれど
悔しいから見ないふりをして
散り際の桜が美しい?
雨風ふいたら一気だぞ
風情の欠片もなく
くったくなく笑う君
全て分かり合えなくても
全て共有しなくても
こんなにも居心地がいい
同じように
どっかで秒針は一緒に動く
春風がつよくて
髪がまた崩れる
気にするわたしに
君はまた
さらにボサボサに
撫でるのだろうな
向き合ってくれて
振り向かせてくれて
ありがとうと
いつか君に話そう
豆腐メンタルなくせに
ポジティブな君は
カラフルな彩
あなたが強がる時
弱音をはきたいとき
そばにいたいと月夜をみあげた
君のせいだ
桜の花と一緒に
魔法がかかっていく
君のせいだよ
鼓動がはやくなる
君のおかげだよ
素直に笑ってしまうのは
知りたいとかじゃなくて
いつの間にか
知っていくことが
不安でもなく
心地がいい
魔法のようには消えないで
1度かけた魔法は
解除不能でいいや
どんな明日や明後日が
あるんだろね
そんなこともある
背中を押すわけでもなく
気にしすぎるわけでもなく
想像もしない
メッセージにふと笑う
夏になったら
レモネード一緒にのもう
甘酸っぱさの隙間から
君の横顔をみては
カラカラと氷をならして
気づいたら
まだ歩幅もあわない
わたしの彩は
次はどんな色とりどりに
なるのだろう
大切な人がいない春
俯き加減のわたしにさした光
願うだけでは叶わない
それでも
いろんな形で
愛おしい形と、彩にそまる
不確かだから
未知なる未来に
怖らがらずに
君のそばにいけたなら
あなたの笑顔と
照れ隠し、不機嫌
みたいよ
まだ君の手のひらで
くるくるしてる今は
きっと幸せなんだ
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