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「あ〜あ、また振られた」
「A太、女の子に振られたからってやけ酒しないでくれる?
僕の家におしかけてこないでよ」
「冷たいなぁB斗。
失恋した俺を慰めてくれないのか。
イテ、叩く事ないだろ」
「酔っ払いの戯言なんかに付き合ってられないよ。
ん?チャイム鳴ったね。
・・・宅配便だ。
はーい、ありがとうございます。」
「B斗、結構重そうだな。持ってやるよ」
「女の子扱いしないでよと言いたいところだけれど
助かる、A太。さすが体育会系」
「ガタイのいいのが取り柄だからな
開けていいか・・・え?マネキン?」
「ちょっと勝手に開けないでよ」
「うわぉ、Mリン・モンローだぁ。
ちょっとB斗君、何頼んじゃってんのぉ」
「変な想像しないでよ!
それは研究用!
僕が人工知能ーAIを研究しているの知っているよね。
ラボの人達が恋人のいない僕を面白がって
そのマネキンにまっさらな人工AIを搭載させて
勝手に送っちゃたんだよ」
「ふーん・・・お前の同僚っていい奴だなぁ。
それで起動スイッチどこ?
お、首筋のこの黒子かなポチッとな。
おお、Mリン目ぇ開けたぞ。
Mリン、最初に見た王子様の俺に惚れるかな♪」
『それはエイプリルフールです』
「お、B斗。Mリンしゃべったぞ。
だけど何故にエイプリルフールなんだ」
「A太、今日は4月1日。エイプリルフールだよ。
ラボでそのマネキンに強制的に何かフレーズをしゃべらせろと言われて
仕方なく『それはエイプリルフールです』と入力したんだ」
「アハハ、嘘だろぉ」
『それはエイプリルフールです』
「あれ?Mリンちゃん俺の『嘘だろ』ていう
言葉に反応したか」
「MリンはまっさらなAIだけれど
基本的な知識は入れてある。
そこから情報を照合してA太の言葉に反応したんだ」
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