112人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
誠さんは掌の精液をシャワーで流すと再びボディーソープを取った。身構える僕に苦笑する。
「もうしないよ。あまりやりすぎるとベッド行く前に疲れちゃうでしょ?」
まだ洗っていない腕と足を洗ってくれた。足の指の間まで丁寧に洗われたのは恥ずかしかった。
「僕も誠さんの事洗っていいですか?」
「うん、お願いするね」
椅子から降りて誠さんに座ってもらう。背中側に回り込もうとしたら腕を掴まれた。
「どうしたんですか?」
「前にいて。ここで洗って」
誠さんの足の間を指された。そこで膝立ちになって頭からシャワーをかける。短めの髪を指でかき回してシャンプーを泡立てる。頭を洗う手を止めて、瞼を下ろす誠さんにそっと口付けた。目をパチパチとさせる誠さんと至近距離で視線が絡む。
「あっ、ごめんなさい」
「いや、ちょっとびっくりした。でも、嬉しいよ」
破顔されて頬に熱が灯る。
「……流しますね」
真っ赤になった顔をこれ以上見られないように声をかける。誠さんはまた瞼を閉じた。
泡を全部洗い流すと髪を掻き上げる姿がセクシーすぎて見惚れた。
「遥君、まずは背中洗って」
僕に向かって両手を広げる誠さん。このまま洗えって事かな?
ボディーソープをたっぷりと手に取って誠さんに抱きつく。抱きついたまま、背中をボディーソープのついた手で撫でた。誠さんの腕も僕の背中に回る。洗いにくいけど幸せ。
背中全体を洗い終わると、ゆっくりと身体が離れていき寂しくなる。
「次は前洗って」
……なんか緊張する。誠さんの身体をこんなにしっかりと見た事ないから。エッチの時は誠さんにしがみつくのに必死で、見てる余裕なんてない。
泡の付いた手を首から肩に向かって滑らせる。胸もお腹も洗って下に向かう。
「誠さんも出しますか?」
誠さんのペニスもすごく元気。泡をつけてゆるゆる扱く。見上げて顔を伺うと、熱の篭った瞳で微笑まれた。えっちすぎてキュンキュンする。
「舐めてもいいですか?」
「ん? 遥君はそんな事しなくていいよ」
「ダメですか?」
いつも僕がやられてばかりで、僕は舐めさせてもらった事ない。下手だと思われてるのかな? 未経験だからそう思われても仕方ないけど。
僕がシュンとすると、すごく悩んだような表情の後で頭を撫でられた。
最初のコメントを投稿しよう!