縛って捕まえて

プレイ（受け視点）

　お風呂で椅子に座って頭を洗ってもらう。指の腹を小刻みに動かして洗われ、髪がモコモコの泡で覆われた。洗ってもらうの初めてだけど、美容室みたいに気持ちいい。

「痒いところない？」
「ありません」
「じゃあ流すから」

　シャワーで綺麗に流してもらい、トリートメントまでしてくれた。

「次は身体洗うね」
「それは自分でやります！」
「ダメ！　俺がやりたいから洗わせて？」

　恥ずかしいけど、優しい声でおねだりされたら頷く事しか出来ない。
　泡の出るボディーソープを手に取り、背中を撫でるように洗われる。少しくすぐったくてビクビクと身体が反応した。

「誠さん、少しくすぐったいので、強くしてくれませんか？」
「分かった」

　うなじにジュッと吸い付かれる。肌を這う手は相変わらず優し過ぎてゾクゾクと戦慄く。

「誠さん、んっ、ダメです、あっ」
「ん？　何がダメ？」
「くすぐったくて」
「それだけ？」
「……気持ちいいです」
「そうなの？　俺は洗ってるだけなのに」

　誠さんの手が足に触れる。少し開いていた足を、内腿に力を入れて閉じた。ボディーソープを出す為に少し身体が離れてホッと息を吐く。後ろから抱きつくように腕を回され、胸にボディーソープを塗りたくられた。
　掌が胸を上下に滑っていく。乳首に触れると身体が跳ねた。じんわりした熱が体の中にくすぶる。もっと直接的な刺激が欲しい。

「誠さん、ここ洗ってください」

　誠さんの手を掴んで乳首に触れさせる。気持ち良くて息が上がった。ゆっくり人差し指で両方撫でられて、もっと触って欲しいと主張し始める。

「あっ、まことさぁん、きもちい、んっあっ」
　お風呂場だから声が響いていつもより恥ずかしい。ピッタリ閉じていた足も無意識に開いて、背中を誠さんの胸に預けて快楽を享受する。

「遥君可愛い」

　耳元で熱の篭った声で囁かれた。乳首を弄られながら耳輪に歯を立てられる。ゾクゾクが止まらない。

「あっ、ンっ、あっん、はぁっあん」

　誠さんに触れられると、どこもかしこも気持ちいい。
　片手がお腹を滑ってプルプルと小刻みに震えているペニスを掴む。先端から溢れたカウパーをペニス全体に塗りたくられた。

「どうされたい？」
「あっ、さわって、んっ、ください、あっ」
「手、貸してあげるから、自分で腰振って」

　首を横に振る。恥ずかし過ぎてそんな事出来ない。

「あっん、むりです、んっ、恥ずかしい」
「うん、気持ち良く恥ずかしがってるところを見たいの」

　その性癖はおもちゃを使う時だけじゃないんだ。恥ずかしいけど、誠さんにもっと好きになってもらいたい。
　握ってくれている誠さんの掌に擦り付けるようにゆっくり腰を前後に動かす。

「あっ、きもちっ、アッアッ、んっ」
「上手だね、気持ちいいね。胸も強くしようか？」

　親指と人差し指で乳首を摘まれて背を仰け反らせた。胸の刺激が強くなったのと比例するように、腰の動きも速くなる。自分の喘ぎ声とペニスからグチュグチュと淫靡な水音が浴室内で反響した。

「あっ、んっ、でちゃっ、あっ」
「うん、いっぱい出そうね」

　コクコクと頷いて夢中で腰を振る。

「あっ、まこ、しゃん、あっんっあああん！」

　激しい絶頂に目の前がチカチカする。

「上手にイけたね。可愛いよ」

　褒められてこめかみにキスをされた。誠さんに褒められると心がふわふわとして満たされる。