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「今年もこの季節が来たか」
「毎年のことだけど見事に咲いてるなあ」
「いやあ、やっぱり綺麗だ」
「それにしても、ここに皆で集まると昔を思い出すよなー」
「ああ。ガキの頃はこの辺でよく遊んでたよな」
「そうそう。ここの桜の木に登って大人に怒られたりしたこともあった」
「そうだそうだ。懐かしいな」
「おーい、昔話はそこそこにして、さっさと食おうぜ」
「なんだよー。久しぶりに会えたんだから、お互いに積もる話もあるだろ」
「それは分かるけどさ、まずはメシ食おうぜ、メシ!
俺、さっきから腹の虫が鳴り続けてんのよ」
「ははは。お前、昔っから変わってないな。花よりご飯ってか」
「当たり前だろ。この日の為に、たんまりご馳走を用意したんだからな」
「おお、美味そう。さすが町一番の定食屋の息子!」
「へへ、まあな」
「じゃあ、とりあえず乾杯の音頭と行きますか」
「よーし、全員ビールは持ったな? それじゃあ……」
『かんぱーい!』
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