異種接近交遊 Part.1『声音』

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「ライ、それ……コレ、なのかな? 外皮(スーツ)って言ったじゃない?」 「はい」 「その……つまり、ホントのライの身体は、その外皮の下にいるっていうか、あるんだよね? それってその……いいの?」 ───仕組みは、よく解らないけど。 漠然と、ライの『本来の身体』的には、この行為って……気持ちイイのかな、なんて。 考えてしまったというか、なんというか。 私だけ良かったり……というのは、なんか、申し訳ないというか。 そもそもさ。 外見? 外形? は、地球人と一緒ってあり得ないと思うし。 さっき好奇心に負けて見たライのプライベートゾーンが、普通に普通の過去に見た記憶のと同じ……だった気がするんだよね。 いや、個人差はあるだろうけどね。色とか形とか大きさとかね。……何言ってるんだろうね? 「ああ……なるほど。 やっぱり、僕、秋良さんのそういうトコ、すごく好きだなぁ……」 ライはようやく納得がいったようにうなずくと、私の身体を後ろからぎゅうっと抱きしめた。 ……息遣いがやらしいのは、もう、仕様なんだよね、その翻訳機とやらの。 未だ慣れない()い声に、内心で茶化すことしかできない私の肩に、ライがあごをのせる。 「その説明、あとでちゃんとしますので。 いまはもう……秋良さんのコト、食べても、いい、デスか?」 熱い吐息が私の耳をくすぐるように告げる。
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