異種接近交遊 Part.2『交接』

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「ああ、ハイ。……ですよね、秋良さんならそういうと」 思ってました、というライの苦笑いを受け流しつつ、私はライ本来の姿だという彼の身体を思いきり抱きしめる。 やだーっ。なに、この感触! もふもふなのに、ちょっと硬い。なめらかなベルベットみたいなさわり心地。 その下にあるのは、しなやかな獣の筋肉って感じ。 ああ、どうしよう……、なんか、変なスイッチ入る……! 身もだえる私に対し、ライの鼻先が私の頬に触れた。 「秋良さん。もうそのへんにしてくれないと、今夜は眠れなくなりますよ?」 ……それは、朝までアニメ観まくろうかって意味じゃないよね? 私もさすがに自分の体力の限界を思いだし、しぶしぶライの身体から離れた。 「さっき可視光線がどうとかって言ってたけど、それって、目の錯覚? を相手にさせてるってこと?」 「正確には、地球人に対して、ですね。なので、チャトランとかは僕のこと『コイツ他の人間と違う〜。ヘンな生き物だなー』って、思ってる……かもしれませんね」 ライはふたたび首の後ろのファスナーに手を伸ばした。すると、彫りの深い異国人な顔と筋肉質な人間の身体が、また現れる。
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