異種接近交遊 Part.2『交接』

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「でも……目の錯覚だけだよね? 触覚は? さわった感じも変化してるのって、どういうこと?」 「だから便宜上『外皮』とも言うんですよ。コレで調節可能なんで」 「……もしかして、触れる対象も、物理的に遮断できたり開放できたりするの?」 なんていうか……仮想現実(バーチャルリアリティ)の進化版みたいだな。 でもまぁ、考えたら地球上の科学や文明を追い越してなければ、異星人なんてやってこれないよね。 「秋良さんアニヲタだけあって、こういう方面への理解力というか順応性高いですよね」 しみじみと納得する私を、面白そうにライが見てくる。 「ちょっと! アニヲタ馬鹿にする発言やめなさいよ! あと私、アニヲタっていうより、二次ヲタだから!」 「別に僕、馬鹿になんてしてませんよ。 第一、秋良さんがそんな秋良さんだったからこそ、僕たちいま、こうして恋人関係になってるんですし」 変なこだわりポイントをもつ私の言葉を華麗に無視(スルー)したライが、私の両手をつかみ上げた。 愛おしそうに、頬ずりをする。 ふと、思いだしたように噴き出す。 「そうだ。秋良さん、僕以外の異星人とやたらに接触したらダメですからね?」 「は? そんな機会ないし───」 言いかけて、ギョッとする。
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