異種接近交遊 Part.2『交接』

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「まさか、気づいてないだけで……結構、いたりする、の……?」 「まぁ、そうですね。日本は政府が僕たちのこと黙認している状態ですからね。 他の国───アメリカや中国、ロシアなんかは積極的に僕たちの技術盗もうとしてますしね」 「え? それ、なんかきな臭いヤツ?」 そういえば、ライの上司? とかいうジンなる人物が同意書の文言読み上げる時、不穏な言葉、口にしてたよね? うーん、と、ライは困ったように笑う。 「あんまり、深く考えないほうがいいですよ? 秋良さんが政治家になるっていうなら、止めませんけど」 「……一国民でいたいです。しかも、非国民寄りだし」 「それより、僕が言った意味、解ってます?」 私は少しこそばゆい思いでライの問いに答える。 「え? 平たくいうと……嫉妬?」 「それは否定しませんけど。実は、さっきの話より現実的でおそろしい話かもしれませんよ?」 「は? 都市伝説的な?」 「いえいえ、実際問題。免疫機能───ウイルスや細菌感染の話です。 ……秋良さん、小さい時、猫とか犬とキスしちゃ駄目って、教わりませんでしたか?」 いたずらっぽくライが私の瞳をのぞきこむ。 「ナニそれ。ライ……なんか、ヤバい病気、持ってたりするの?」
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